代表的な不整脈~心房細動~
【概要】
心臓内の「心房」が小刻みに動き、けいれんするような動きとなる不整脈の一種
心臓内に血栓(血の塊)を形成し、脳梗塞の原因となる可能性がある
【原因】
僧帽弁の狭窄(弁の異常)、加齢、ストレス、アルコール摂取、過労・睡眠不足、糖尿病、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)など
【診断】
- 心電図検査
- ホルター心電図
- 心エコー検査:心房細動の原因、心臓内の血栓の有無、心臓のポンプ機能の状態を調べる(治療方針の決定に必要)
【注意が必要な心房細動】
- 心不全や心機能が低下した方
- 高血圧症の方
- 75歳以上の方
- 糖尿病のある方
- 脳梗塞・一過性脳虚血の既往のある方
【治療】
- 原因に対する治療:ストレスの除去、禁酒、過労・睡眠不足の解消、糖尿病の治療、甲状腺機能亢進症の治療
- 脳梗塞などの予防のための治療:抗凝固薬(血液をサラサラにする薬の一種)
- 脈の不整の調節:脈の速さを調整する薬やリズムを調節する薬を内服
※薬で脈の調節が上手く出来ない場合はカテーテルアブレーション(カテーテル焼灼術)の適応