B型肝炎
【概要】
HBVウイルスが肝臓に感染することによって発症
【感染経路】
血液感染、性行為感染
【自然経過】
無症候性キャリア→肝炎発症→非活動性キャリア→既感染(HBs抗原陽性、HBc抗体またはHBs抗体陽性≒治癒)
あるいは、
無症候性キャリア→肝炎発症→慢性肝炎→肝硬変→肝癌
【診断】
血液検査、定期的な腹部超音波検査、腹部CT検査での経過観察が必要
【治療の適応】
- 慢性肝炎(血液検査でHBV DNA2000IU/ml以上かつALT 31U/L以上)
- 肝硬変(HBV DNA陽性)
※無症候性キャリア・肝炎発症・非活動性キャリア・既感染の方はHBVウイルスよって慢性肝炎や肝硬変となる心配は少なく治療の対象外
【治療】
IFN(注射薬)、核酸アナログ製剤(内服薬)
医療費助成制度を活用し、負担も少額で治療可能
※治療の詳しい説明や医療費控除制度の利用の仕方などのパンフレットを院内に用意しておりますのでお気軽にお申し付けください。
【他の病気で抗がん剤・免疫抑制薬での治療を受ける方へ】
De novo B型肝炎(組織内に隠れているHBVウイルスの再活性化)によって劇症肝炎を発症し、命に関わる状況となる可能性あり
抗がん剤・免疫抑制薬の治療をされる場合には、予防治療と経過観察が必要