肝硬変
【概要】
肝臓の慢性炎症により肝細胞が壊れ、線維質の増加により肝臓が硬化し、肝臓の機能が低下した状態
【原因】
アルコール性肝炎・B型慢性肝炎・C型慢性肝炎・自己免疫性肝炎・脂肪肝など
【経過】
数十年の経過で発症
【症状】
経過中多くは無症状
食欲不振、体重減少、疲労、全身倦怠感、浮腫、黄疸、意識障害、腹水貯留など
【診断】
血液検査、腹部超音波検査、腹部CT検査
【3大合併症】
- 食道・胃静脈瘤からの大量出血
- 肝細胞癌
- 肝不全
【治療】
原因に対する治療:ウイルス性肝硬変に対しては抗ウイルス療法(B型肝硬変:核酸アナログ製剤、C型肝硬変:DAA製剤)、アルコール性肝硬変に対しては禁酒
栄養障害:分岐鎖アミノ酸製剤の内服
腹水:利尿剤の内服
食道・胃静脈瘤:定期的な内視鏡でチェック、出血兆候あれば内視鏡治療
高アンモニア血症:ラクツロースの内服
肝性脳症:分岐鎖アミノ酸製剤の点滴