大腸憩室症
【概要】
大腸憩室:大腸の外側に向かって風船のように飛び出した大腸の壁の一部分
大腸の右側に多く、年齢とともに大腸の左側に増加
【大腸憩室症から発生する病気】
大腸憩室炎
大腸憩室出血
【症状】
大腸憩室炎:腹痛、発熱、腹膜刺激症状
大腸憩室出血:血便、下痢、血圧低下、貧血
【頻度】
大腸憩室炎は大腸憩室出血の約3倍多い
【診断】
採血、腹部触診、腹部超音波検査、腹部造影CT検査
【治療】
点滴、抗生剤、大腸内視鏡的止血術、状況により輸血
大腸穿孔(穴が開く)発症:緊急手術
止血困難:緊急手術、腹部血管造影+塞栓術、腸管切除
【リスク】
肥満、喫煙(大腸憩室炎)、非ステロイド性消炎鎮痛剤/アスピリン(大腸憩室出血)
【予後】
大腸憩室出血:自然止血率70-90%、再出血率1年後25-35%/2年後33-42%、死亡率約1%
大腸憩室炎:再発率13-47%(膿瘍合併例 30-60%)、死亡率0.2-2.8%